高齢者の水分補給、夏に注意したいポイントと声かけの工夫
2026-08-09
お知らせ
高齢者の水分補給、夏はなぜ特に注意が必要か

加齢とともに喉の渇きを感じるセンサーが鈍くなり、自覚がないまま体の水分が失われやすくなるといわれています。喉が渇いたと感じてから飲むのでは対応が遅れてしまうため、時間を決めてこまめに飲む習慣が大切です。1日に必要な水分量の目安は約1,000〜1,500ml、コップに換算すると約5〜7杯分といわれています。2026年の夏は大阪をはじめ西日本で厳しい暑さが続くとみられ、熱中症警戒アラートが発表される日もある見込みです。室内で過ごす時間が長くても油断せず、意識的に水分をとる工夫が求められる季節です。
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1回コップ1杯を生活の節目で分けて飲むタイミング表

起床時・朝食時・10時・昼食時・15時・夕食時・就寝前という7つの生活の節目ごとに、コップ1杯(約200ml)を目安に分けて飲むと、無理なく1日の必要量に近づけます。「喉が渇いたら飲む」ではなく「この時間になったら飲む」という発想に切り替えることが、自覚しにくい脱水を防ぐポイントです。飲み物選びにも注意が必要で、コーヒーや緑茶に含まれるカフェイン、アルコールには利尿作用があり、かえって体の水分を排出してしまいます。日中の水分補給には水や麦茶など、利尿作用の少ない飲み物を選ぶと安心です。
送迎から機能訓練まで、半日プログラムでどう声かけしているか

たびのすけの午前・午後のプログラムでは、送迎の車内での一声かけから始まり、体操の前後、マシントレーニングや歩行訓練の合間など、活動の節目ごとに水分補給を促しています。運動を始める前にはコップ1杯程度をとっていただき、体を動かしている最中は15〜30分おきに150〜250ml程度をこまめに補給していただくよう声をかけています。喉が渇いてから慌てて飲むのではなく、あらかじめ水分をとっておくことを習慣にしていただくのがポイントです。声かけだけで終わらせず、どのタイミングでどれくらい飲んだかを記録に残すことで、うっかり声かけを忘れてしまうことを防いでいます。
『飲ませる』でなく『自分で気づいて飲む』ための自立支援の工夫

自立支援を大切にするたびのすけでは、職員が一方的に「飲んでください」と促すだけでなく、利用者お一人おひとりが自分の意思で水分補給に気づけるような工夫も取り入れています。たとえばお気に入りの湯呑みを使っていただくことで、それが自分専用のものだと意識しやすくなり、自然と手が伸びやすくなります。また、水分摂取チェック表にご自身でチェックを付けていただくことで、「今日はここまで飲んだ」という実感を持っていただけるようにしています。水分補給を嫌がる方には、一度に多くを勧めるのではなく「一口飲んで、少ししたらまた一口」と回数を分けて根気よく促し、少し甘みのある飲み物をお勧めするなど、その方に合わせた声かけを心がけています。
家庭でできる脱水のセルフチェックと気づいたときの対応
ご自宅でも、簡単な方法で脱水のサインに気づくことができます。ひとつは尿の色を確認する方法で、透明から薄い黄色であれば正常な範囲ですが、濃い黄色からオレンジ色に近い場合は脱水のサインと考えられます。もうひとつは、手の甲の皮膚をつまんで離す簡易チェックです。つまんだ皮膚が3秒以上戻らない場合は、脱水の可能性があるといわれています。飲みたがらない方や、粗相を気にして水分を控えてしまう方には、無理に勧めるのではなく、トイレの場所を確認しておくなど安心できる材料を用意しながら、少しずつ促していくことが大切です。ご家族が日々のちょっとした変化に気づくことが、暑い季節を元気に過ごす第一歩になります。