高齢者の夏の水分補給|熱中症を防ぐ注意点とデイサービスの工夫
2026-09-28
お知らせ
高齢者の夏の水分補給で最優先すべきことは何か

高齢になると喉の渇きを感じにくくなるため、「渇いてから飲む」のでは水分補給が遅れがちになります。まず大切なのは、渇きを感じる前から時間を決めてこまめに飲む習慣です。食事以外で摂りたい水分の目安は1日約1.2リットル、コップ1杯(200ml)を6~8回に分けて飲むイメージです。場面によっては水だけでなく、塩分や経口補水液を組み合わせる必要もあります。具体的なタイミングや使い分けは、このあとの項目で詳しくご紹介します。
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なぜ高齢者は脱水・熱中症になりやすいのか

加齢によって体に蓄えられる水分量が減るうえ、喉の渇きを感じるセンサーも鈍くなるため、本人が気づかないうちに脱水が進みやすくなります。またトイレに行く回数を減らそうと、自ら水分を控えてしまう方も少なくありません。熱中症で亡くなる方の約8割は高齢者で、そのうちの約半数が屋内で発症しているというデータもあります。救急搬送される場所としても住宅内が全体の4割を超えており、「家の中だから安心」とは言えないのが実情です。
1日の水分補給スケジュールと塩分・経口補水液の使い分け

起床時、食事の前後、活動の合間、就寝前など、生活の節目でコップ1杯(200ml)を飲む習慣をつけると、6~8回の目安が自然に達成しやすくなります。汗を多くかいた日や食欲が落ちて食事から塩分を摂りにくい日は、水だけでなく塩分の補給も意識したいところです。経口補水液は塩分濃度が約0.3%に調整されており、5~10分おきに50~100mLを常温からやや冷たい程度で飲むのが基本とされます。緑茶やコーヒーなど利尿作用のある飲み物ばかりに偏らないよう、飲み物の種類にも気を配りましょう。
たびのすけの現場で実際にしている声かけと工夫【一次情報】

気温の高い日は送迎の車内も短時間で温度が上がりやすいため、車内には飲み物を常備し、乗車中にも職員が声をかけて水分補給を促しています。機能訓練の前後やレクリエーションの合間など、活動の節目ごとに「一口飲みましょうか」と声をかけるのも日々の工夫のひとつです。飲むこと自体をためらう方には、コップの大きさや飲み物の温度、声のかけ方を変えるなど個別に対応し、水分摂取の様子は記録してご家族と共有しています。施設の1日の過ごし方もあわせてご覧ください。
脱水・熱中症のサインをご家庭でもチェックする方法
ご家庭でできる簡単なチェックとして、手の甲の皮膚を軽くつまみ、離してから3秒以内に元に戻らない場合は脱水の可能性があるといわれています。ほかにも唇や口の中の乾き、ぼんやりして眠たそうな様子、めまいやふらつき、手足の先が冷たいといったサインは本人が自覚しにくいため、周囲が気づいてあげることが大切です。2026年度の熱中症警戒アラートは4月22日から10月21日まで運用され、暑さ指数(WBGT)が35以上と予測される日には、前日の14時頃に特別警戒アラートが発表されます。アラートが出た日は、施設でも見守りや声かけの回数を増やすようにしています。
今日から使えるチェックリストとご家族へのお願い
起床時・食事の前後・午後のひととき・就寝前と、時間を決めてコップ1杯の水分を摂る習慣を今日から始めてみてください。汗を多くかいた日のために、経口補水液をご自宅に常備しておくと安心です。送迎時や面会の際には「今日は何回くらい飲めましたか」と声をかけていただくだけでも、変化に気づくきっかけになります。夏の体調管理については健康豆知識コラムでも取り上げていますので、あわせてご覧ください。見学やご相談もお気軽にお問い合わせください。