歩幅が狭くなった高齢者の歩行機能を支える訓練メニューのご紹介
2026-10-03
お知らせ
歩幅が狭くなる・歩くスピードが遅くなる主な原因は下肢の筋力低下とフレイル(サルコペニア)

「歩くとき、以前より歩幅が狭くなった気がする」「歩くスピードがゆっくりになった」----ご本人やご家族がそう感じるとき、背景にあることが多いのが、太ももやふくらはぎといった下肢の筋力低下です。歩幅は脚を前に振り出す力と、地面をしっかり蹴り出す力に支えられています。この力が弱まると、無意識のうちに歩幅を小さくして体を支えようとし、結果として歩くスピードもゆるやかになっていきます。
こうした変化の背景でよく使われる言葉が「フレイル」や「サルコペニア」です。フレイルは加齢とともに心身の力が少しずつ弱くなっていく状態、サルコペニアはその中でも特に筋肉の量や力が落ちていく状態を指します。どちらも「年のせいだから仕方がない」と見過ごされがちですが、早めに気づいて体を動かす機会を増やすことが、自立した生活を続けるための第一歩になります。私たちは、その気づきを日々の機能訓練につなげることを大切にしています。
機能訓練指導員が歩行訓練で組み立てているメニューの考え方

たびのすけでは、機能訓練指導員がお一人おひとりの歩き方や筋力の状態を評価したうえで、個別のメニューを組み立てています。評価では、決まった距離を歩くのにかかる時間や歩数、一歩ごとの歩幅に左右差がないか、椅子からの立ち上がりにどれくらい時間がかかるかといった項目を確認し、それに合わせたメニューを提案、一定期間ごとに同じ項目で見直しながら内容を調整していく流れです。
具体的な種目としては、ふくらはぎの力を高めるかかと上げ運動、バランス感覚を養うタンデム歩行(一直線上に足を置いて歩く練習)、下肢の筋力トレーニングなどを組み合わせています。あわせて、器具を使った筋力トレーニングや、体への負担を抑えながら歩く練習ができる免荷装置付きのトレッドミルも取り入れ、体組成計で筋肉量や体の状態も確認しながら進めます。手すりや歩行補助具を使う場面では、無理のない範囲で安全に取り組めるよう職員が付き添います。
歩幅・歩行速度の変化を記録しながら進める、たびのすけの機能訓練の考え方

機能訓練は、続けることで初めて変化が見えてくるものです。たびのすけでは、歩行にかかる時間や歩数、歩幅の左右差、立ち上がり動作の様子といった項目を一定の間隔で記録し、前回の記録と見比べながら振り返りを行う運用を進めています。数値だけでなく、歩く際の姿勢や足の運び方といった観察内容もあわせて記録し、メニューの見直しに活かしています。
こうした記録の積み重ねを、日々のメニューを見直すための材料として大切にしています。
自宅でも歩幅を意識してもらうための家族の声かけと環境づくり

施設に通う日以外も、ご自宅での過ごし方が歩行機能に影響します。とはいえ「もっと大股で歩いて」と急かすような声かけは、かえって体に力が入りすぎてしまうことがあります。「今日はどのくらい歩けましたか」「一緒にゆっくり歩いてみましょうか」など、無理のない範囲で気持ちを添える声かけが安心につながります。
床に物を置かない、廊下や玄関の照明を明るくするなど、つまずきを防ぐ環境づくりも大切な支えになります。ご家族には、焦らず見守りながら、小さな変化を一緒に喜ぶ姿勢を持っていただければと思います。
歩行機能を維持することは、要介護度を上げずに自分らしい生活を続けることにつながる
歩行機能を維持することは、外出や着替え、家事といった日常のさまざまな動作を自分の力で行い続けることにつながります。機能訓練は特別なことではなく、日々の小さな積み重ねの延長線にあるものです。
たびのすけは、半日型の運動プログラムを通じて「いくつになっても旅行に行ける身体づくり」を目指す自立支援デイサービスです。歩幅や歩行速度の変化が気になる方は、まずは見学や体験から、歩行訓練の様子をご覧いただければと思います。ご予約・お問い合わせはお電話(06-6732-4515・受付時間 平日9:00〜17:00)またはお問い合わせフォームから承っております。