高齢者も自宅でできる転倒予防体操と、たびのすけの機能訓練でできること
2026-10-10
お知らせ
自宅の転倒、工夫次第でリスクを減らせます ― まず知っておきたいこと

65歳以上の方の事故のうち、実に77.1%が住宅内で起きているというデータがあります。外出先よりも、慣れているはずのご自宅のほうが転倒のリスクが高いというのは意外に感じられるかもしれません。また、介護が必要になった原因を見ると、骨折・転倒は13.9%を占め、認知症・脳血管疾患に次ぐ第3位の主要因になっています。裏を返せば、転倒を防ぐ工夫を積み重ねることは、いつまでも自分の足で歩き続けたいと願う毎日にとって、備えの一つになります。
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段差だけじゃない、自宅で転倒が起こりやすい場所と理由

自宅の中でも特に注意したいのが階段です。住宅内で起きた転落事故のうち43.3%、転倒事故のうち15.8%が階段で発生しているというデータがあり、住宅内事故の中でも最多の場所となっています。原因は段差だけでなく、歩く動線に置かれた物、床を這う配線コード、めくれたカーペットやマットの端など、身近なところに潜んでいます。加齢とともに筋力やバランス感覚がゆるやかに低下することも、こうしたつまずきを転倒につなげてしまう一因です。転倒・転落による死亡者数は年間8,774人にのぼり、交通事故による死亡者数の3倍以上という数字からも、日頃の備えの大切さがうかがえます。
今日からできる自宅の環境チェック

まずは歩く動線に物を置かないこと、コード類を動線から外すこと、カーペットやマットの端を固定してめくれをなくすことから始めてみてください。玄関や廊下、トイレ前など、日常的に立ち上がったり方向を変えたりする場所は、手すりが必要かどうかを見直すポイントになります。要介護・要支援の認定を受けている方であれば、手すりの設置や段差の解消といった住宅改修は介護保険の対象になり、20万円までの工事費を所得に応じて1〜3割の自己負担で行うことができます。複数回に分けて利用できる場合もあるため、気になる箇所があれば自治体の窓口や担当の専門職に相談してみることをおすすめします。
たびのすけが機能訓練で行っている転倒予防への取り組み

たびのすけでは、転倒予防を一般的な体操の提供だけで終わらせず、お一人おひとりの身体状況を評価したうえで機能訓練のメニューを考えています。歩行の安定性、バランス能力、下肢の筋力という3つの軸を中心に、その方に合った負荷や動きを選んでいく考え方です。ご自宅から施設までの送迎の乗り降りや、施設内を移動する場面でも、スタッフが見守りながら進めており、日常の動作そのものを訓練の機会として大切にしています。
自宅でもできる体操 ― 現場で紹介している2つの動き
ご紹介しているのは、日本整形外科学会が推奨する「ロコトレ」の2種目です。ひとつは片脚立ちで、机や壁など支えを持てる場所で行い、足は床から軽く浮かせる程度にとどめます。左右1分間ずつを1日3回が目安です。もうひとつはスクワットで、1回5〜6回を1日3回行います。ふらつきが不安な場合は椅子の背などに手を添えて行っても構いません。痛みを感じたときは無理をせず中止してください。たびのすけの機能訓練でも、バランスと下肢筋力を同時に鍛えるこうした考え方を取り入れています。
通所だからこそ気づける、送迎・施設内での転倒への配慮
送迎車への乗り降りの際は、足元の段差や手すりの位置に配慮しながらスタッフが見守っています。施設内でも動線や段差に気を配り、安全に移動していただけるよう努めています。通所の様子を通じて、ご自宅の環境について気になる点が見えてくることもあります。「この動作がしづらい」「家のここが心配」といったことがあれば、遠慮なくスタッフにご相談ください。