お知らせ

高齢者の誤嚥予防に役立つ口腔ケア、食前のパタカラ体操という習慣

2026-10-15

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高齢者の誤嚥予防に役立つ口腔ケア、食前のパタカラ体操という習慣

誤嚥性肺炎の予防につながる口腔ケアは「毎日続けること」と「就寝前を重視すること」が鍵

誤嚥性肺炎は、食べ物や唾液に含まれる細菌が気管や肺に入り込むことで起こります。口の中を清潔に保つことは予防の基本であり、毎日無理なく続けることが大切です。毎食後にケアできれば理想的ですが、難しい場合は1日1回でも時間をかけて丁寧に行うようにしましょう。

特に重視したいのが就寝前のケアです。眠っている間は唾液の分泌が減り、口の中で細菌が増えやすくなるためです。口腔ケアを続けることで肺炎の発症率が約39%、死亡率が約53%低下したという報告があり、高齢者施設の利用者336名を対象にした2年間の調査でも、口腔の健康管理によって肺炎の発症が40%減少したと示されています。肺炎全体の7割以上は誤嚥性肺炎が占めるとされ、70歳以上に限ると誤嚥性肺炎の割合は約80%にのぼるという報告もあり、口腔ケアの重要性がうかがえます。

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デイサービスの現場で行っている口腔体操「パタカラ体操」「あいうべ体操」のやり方と工夫

たびのすけでは、食事前に口腔体操を取り入れています。「パタカラ体操」は、椅子で背筋を伸ばし「パ・タ・カ・ラ」をそれぞれ5〜10回、口を大きく動かしながら行います。食前に1日3回ほど行うのが目安です。

「あいうべ体操」は、「あ・い・う・べ」と1セットおよそ4秒かけてゆっくり大きく口を動かし、1日30セットを目標に続けます。スタッフの掛け声や歌に合わせて行うことで、レクリエーションとして楽しく続けられるよう工夫しています。無理のない範囲で習慣化し、毎日の生活の中で続けていくことが大切です。

食事前の姿勢と声かけで気をつけたいポイント

食事のときは、椅子に深く腰かけ、やや前かがみで顎を軽く引く姿勢を意識していただくと良いでしょう。ご家庭では「あごを少し下げて、おへそをのぞくように」と伝えると分かりやすいでしょう。

食事中は「ゆっくり一口ずつ食べましょう」「飲み込んでから次の一口にしましょう」といった声かけも効果的です。次のような変化が見られたら、誤嚥のサインとして注意しましょう。

  • 食事中にむせることが増えた
  • 飲み込んだ後に咳き込む
  • 声がかすれるようになった
  • 食後に微熱が出る
  • 食事量が減ってきた
  • 痰が絡むことが多くなった

食事の姿勢や介助の工夫については、関連記事もあわせてご覧ください。

季節で特に気をつけたい誤嚥リスク(お正月の時期と夏場)

誤嚥のリスクは季節でも変わります。特に注意したいのがお正月の時期です。ある分析によると、お餅による高齢者の誤嚥事故は1月に集中しており、特にお正月の時期に多いとされています。気道閉塞による誤嚥が原因で亡くなる方は年間4,696人ほどで、そのうち4,297人、9割以上が65歳以上の高齢者というデータもあり、年末年始はお餅の大きさや食べ方に気を配りたい時期です。たびのすけでも、季節の行事でお餅を取り入れる際は小さく刻んだり、とろみをつけたりする工夫をしています。

夏場も見落とせません。季節が変わると体調や食欲にも変化が出やすく、食事のペースや姿勢にいつも以上に気を配りたい時期です。季節ごとのレクリエーションの様子は、関連記事でもご紹介しています。

家族が毎日できる口腔ケア簡易チェックリスト

最後に、ご家庭で毎日続けられる口腔ケアの確認ポイントをまとめます。

  • 舌苔(舌の表面の白い苔)がついていないか
  • 口の中が乾燥していないか
  • 入れ歯に汚れや食べかすが残っていないか
  • 食前の体操(パタカラ体操・あいうべ体操)を取り入れられているか
  • 食事中は前かがみで顎を引く姿勢になっているか
  • 「ゆっくり一口ずつ」などの声かけができているか

たびのすけでは運動プログラムの中で口腔体操も取り入れながら、利用者の皆さまが安心して食事やお出かけを楽しめるようサポートしています。小さな習慣の積み重ねが、これからも穏やかな食事の時間を支えていきます。

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